うなぎと日本

環境省は今日、天然ニホンウナギを絶滅危惧種に指定しました。

うなぎ大好きな私にとっては悲しいニュースです。

先日、家族で食事に行って、長男がうな重を食べたのをFacebookにアップしました。

すると、その友達からのコメントは、おいしそうだけど私は食べないというもの。あまり人気がないみたいです。

ウナギの減少は、日本人の大量消費が原因と言っていいと思います。

バブル経済時代から急速にうなぎの消費は伸びてきました。

その頃、中国で養殖技術が確立され、安く大量にウナギがでまわります。

今ではどこのスーパーに行ってもコンビニの弁当売り場でもうな丼が売っています。

90年代中ごろ、ウナギの稚魚であるシラスウナギが減少し始めました。

こちらは話題のニホンウナギ

価格が上昇している頃、中国はヨーロッパウナギ、アメリカウナギの養殖技術を確立させます。

またしても大量のウナギが日本へと送られることになりました。

2010年、アメリカウナギとヨーロッパウナギは絶滅危惧種入りとなってしまいます。

ウナギの養殖は、孵化をさせることが困難でかつ高コストなために、稚魚は漁で手に入れます。

その結果がこうなってしまったようです。

国内のウナギ養殖も、ハウスのなかの養殖池で加温したりとかなりのエネルギーを使っています。

国産うなぎが高いのはエネルギーコストが高いからだとも言えます。

 

うなぎは本来、うなぎ屋さんで食べるものでした。

豊かになるにつれてそれが家庭でつくるものへと変化した結果、急激な大量消費、そして資源枯渇へと移りゆきます。

消費者である我々が気付かないうちに

 

環境問題を語るうえで、見えている事象だけが問題でなく、恒常的になってしまったものに問題を見つけるのが大切です。

そういう場合、昔はこうだった、ということに戻るのがいい作戦になる場合が多いと思います。

 

バイオマスストーブという昔風なものを売っていてそう思ったウナギのニュースでした。

 

ちなみに 生き物はウナギ 食べものはうなぎ と表記するそうです

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